- まれびと賛歌
- たかが一度きりの告別なので。
- 夙に春告を希う
- 竟へ花をおくる賢人
- 哀愁をさらう燐光
- きみが縁をかいた幸せ
- ちゃんと愛せなくて、
- 僕らの幸せは掛け値なしだった
- 真実だけが憶えている綻び
- 涙が枯れたのでなく心が擦り減ったのだ
- スプリング・キラー/Spring killer
- 黎明は眩しいものですか、そうですか。
- 夜明けが来ない日だってあるはず
- まだ君と真昼のなかにいたいだけ
- 一歩、あなたへ近づけるのなら、冥途でも。
- ひとりならば自由で不自由で
- 霞む花びらを追いかけて
- 泪に似ているだけだけよ
- 現世は愛せそうにないし来来世でうっかりしようぜ
- わたしなら絶対的に幸せにしてあげるのに
- くだらなく張りつけた上っ面だけをみるのはして
- 本当の私はって願望の塊を吐き出すの
- 鐘が鳴れば何千回目かの終焉来たれり
- 朝の息吹はわたしには強すぎる
- あわや夢追いされど残像
- 掌で潰した夢の欠片たち
- 薬指を毎日噛んでくれよ
- きみが咲かせた柔らかな春
- 肢体を冷却しようと心の熱は来ぬ
- 永遠を手放したヒト